舌鋒鋭く改宗迫る。
ボディー師の熱弁に聴衆は熱狂
変わって熱弁を振るい出したボディー師の舌鋒は鋭く、
頭から汗を滴らせながら、先にこうした仏教活動に批判的ピーチを行った来賓たちを
一人一人、なで切りにしていった。
比丘サンガには立派な比丘がいないとの批判に対し、
「それなら、あなたが出家し、しっかり修行して立派な比丘になればいいじゃないか。
何もしないで、批判ばかりするんじゃない」というと、
その来賓はいつの間にかいなくなっていた。
次第に拍手がわき始めた。
「カシミールからカンニャクマリまで」というフレーズを何度か聞いたが、なかなかいい響きだ。
聴衆は目を輝かせ、青年たちの多くは身を乗り出すようにしている。

92歳の長老議員に対して、
「反英闘争のころ、20代の若さで倒れた志士が何人もいる」
と具体的に名前を挙げ、
「彼らの功績は今や忘れ去られ、ガンジーがその名誉を独り占めしている感がある。
長く生きても同朋の解放・向上発展のために尽くすことなく何もしなかったならば、
死んで焼き場に向かうときも、担いでくれる人は誰もいないだろう」
と言い切り、じっと老議員を見たときは、
聴衆の多くが来賓の反応をうかがうように上目遣いで見ていた。
後で、この老議員は
「今日からこのバンテジー(坊さん)は私の先生になった」
と言い残して秘書たちとともに帰っていった。
いつまでもヒンドゥーの神々を祭っているダリットに対しては、
彼の村の女性がカーストヒンドゥーにレイプされた事件を上げて、
そのとき彼らが信じているというヒンドゥーの神々はどこにいて何をしてくれたのか、と迫り、
「ヒンドゥーの神々を捨てて、仏陀の知恵と慈悲の教えに帰依、改宗した
我が民族同朋解放の父、アンベードカルの菩薩としての導きにどうして従わないで、
だらだらと迷妄の信仰を続けるのか」と改宗を迫った。

感極まった青年の1人はプログラムの終わりに壇上に来て、
ボディー師の両手を握り、
「今まで間違っていました。今日、帰ったらすぐにごちゃごちゃ祭っている神々をすべて捨てます」
と言って、師の両手に顔をうずめて泣いていた。
人々は興奮して次々と壇上に来て、花を首にかけてくれ、握手を求めてくる。
老若男女、大人も子供もやってくる。大変な熱狂ぶりである。
仏教を選んだことに自信がわいてきたという様子であった。
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